メロディ(Melody)(Single<No.23>)

2022年12月16日金曜日

サザンオールスターズ シングル

t f B! P L

《メロディ(Melody)》

発売日:1985/8/21
チャート最高位:2位(オリコン)
売上枚数:26.6万枚

レビュー

(1) メロディ(Melody) ★★★★★★★★★★

作詞・作曲 桑田佳祐
編曲 サザンオールスターズ

桑田佳祐がこれまで作曲したバラード作品の中でも最強曲の一つ。
前作シングル「Bye Bye My Love」もなかなか神がかっていたが、こちらもすごいのでシングルでは連続で★10をつけてみた。
シンプルなイントロから、ヴォーカルの出だしの部分でハートをグッと鷲掴みされる。「oh my hot」と跳ねるように上がるメロディ、「strawberry woman」「hot blueberry lady」の部分の英語の使い方など、Aメロは特に印象的で、初めて聴いた時の衝撃は今でも心に残っている。
Aメロだけでなく、なだらかに下がってなだらかに上がる音階の非常にシンプルなメロディが何度も繰り返された後に、「And my heart went zoom~」と盛り上がって、「with you~」で切なく締めるサビ、間奏のクレイジーなサックス・ソロ、その後の「素肌で歌う 秘密のメロディ」の部分の奇妙なコード進行、どこを切り取って聴いても最高だし、発表から40年近く経とうとしている現代において聴いても全く色褪せることのない(「スコーン」というスネアの機械音だけが残念だが、当時の流れなので仕方ないか)楽曲だ。そして、この至極のメロディラインを持った楽曲に「メロディ」というタイトルをつけるセンス。もうたまらない。
ライブではそこまで頻繁に演奏される曲ではないが、「茅ヶ崎ライブ」や「真夏の大感謝祭」など、要所要所で演奏されており、茅ケ崎ライブでは、桑田本人もこの曲の演奏前に「自身の最高傑作」とまで言っている。ただ、その後に福山雅治の「桜坂」をふざけて歌ったので、単なるギャグだったのか、本当に「メロディ」のことを言ったのかは定かではないが、そう発言しても何ら不思議はないほど自他共に認められる「最高傑作」であると思う。
当時、アルバム「KAMAKURA」のCMには、明石家さんまがこの曲を口パクで歌う映像が使われ、さんまが歌っていると勘違いした人もいたようだ。なお、このCMに関しては、茅ケ崎ライブでさんまがVTR出演した(「明石家マンション物語」という当時のテレビ番組のキャラクター「ダメダメボーイズ」のメンバーで出演)際に、ギャラがCDウォークマン1個だったと明かしている(さすがに冗談だと思うが)。
この曲を愛してやまないスージー鈴木氏の著書『サザンオールスターズ1978-1985』で見事なレビューが書かれているので、詳しくはそちらのプロの評論を参照されたい。

(2) ミス・ブランニュー・デイ (MISS BRAND-NEW DAY) (Live at BUDOKAN) 

作詞・作曲 桑田佳祐
編曲 サザンオールスターズ

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