勝手にシンドバッド(Single<No.1>)

2022年1月8日土曜日

サザンオールスターズ シングル

t f B! P L

《勝手にシンドバッド》

発売日:1978/06/25
チャート最高位:3位(オリコン)<※2003年の再発版で1位>
売上枚数:80.6万枚<再発版含む>

レビュー

(1) 勝手にシンドバッド ★★★★★

作詞・作曲:桑田佳祐 
編曲:斉藤ノブ & サザンオールスターズ 
管編曲:Horn Spectrum

言わずと知れたサザンのデビューシングル。当時流行っていたジュリー(沢田研二)の「勝手にしやがれ」とピンクレディの「渚のシンドバッド」を単にくっつけただけのタイトルで(そもそもは志村けんさんのネタであった)あることはあまりにも有名。「胸騒ぎの腰つき」「砂まじりの茅ヶ崎」などの歌詞が文法的におかしいと国語学者の金田一春彦先生に指摘された、ジョギングパンツ姿で音楽番組に出演し、黒柳徹子さんに「目立ちたがり屋の芸人で~す!」と叫んだ、歌詞があまりにも聞き取りづらく歌詞のテロップが入るきっかけを作った、など、伝説は枚挙にいとまがない。
私が生まれた年のため、そのインパクトをリアルタイムでは知らないが、どちらかというと「お上品」であった当時の歌謡界に突然現れた異端児であり、どちらかというと音楽的な評価よりもそのパフォーマンスが前面に出てしまったのは仕方あるまい。しかし、桑田の歌詞の「意味」よりもメロディへの「相性」を重視する作詞スタイルは、日本の音楽界を劇的に変えたといってもいい。また、この曲はあの桑田の独特なヴォーカルがあってこそ成立する曲で、他のどんな名歌手が歌ったとしてもこの楽曲のあの独特な雰囲気を生み出すことは不可能である。試しにカラオケで歌ってみるといい。カラオケの演奏のショボさも重なって、とても寂しい気持ちになる。
一方でファンの方ならわかると思うが、この曲がライブで演奏されたときの高揚感はハンパない。40年以上経った曲がここまで色褪せることなく、さらに進化して我々を満足させてくれるのだから、この楽曲の魅力は言わずもがなである。
桑田佳祐がこの世に発表した最初の「神曲」である。

(2) 当って砕けろ

<収録アルバム「熱い胸さわぎ」を参照>

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