チャコの海岸物語(Single<No.14>)

2022年1月9日日曜日

サザンオールスターズ シングル

t f B! P L

《チャコの海岸物語》

発売日:1982/01/21
チャート最高位:2位(オリコン)
売上枚数:58.4万枚

レビュー

(1) チャコの海岸物語 ★★★★

作詞・作曲 桑田佳祐
編曲 サザンオールスターズ
弦・管編曲 八木正生

勝手にシンドバッド」「いとしのエリー」と順風満帆なデビューをしたものの、以降シングルヒットに恵まれず低迷期が続く。そんな時期に桑田が放った起死回生の一発はヒット作にして問題作だった。曲調はいたってシンプルな歌謡曲調の歌だが、歌い方をわざと音痴風にしている。当時人気の某男性アイドルを真似たということであるが、低迷期にこんな大胆な曲をリリースするあたり、当時のサザンは粋である。
さらにはこの曲でNHK紅白歌合戦に2回目の出場を果たしたが、その際に桑田が大物歌手、三波春夫のモノマネをして登場、「受信料を払いましょう」などと悪ふざけをし、苦情が殺到したというエピソードは有名。今でこそ氣志團やゴールデンボンバーらの例もあるように派手なパフォーマンスをするのも珍しいことではないが、当時の紅白歌合戦は演歌中心、厳粛な雰囲気の中で行われており、ひょっと出の若造がこんなパフォーマンスをするのは許される雰囲気ではなかったようだ。
後に2014年の紅白で「ピースとハイライト」のパフォーマンスでネット民から猛批判をくらい、いわれなき誹謗中傷をくらった桑田だが、もともとこの人はこういう悪ふざけが大好きな人であり、ファンとしてはあんな的外れな批判はなかった。「ピースとハイライト」の場合は悪ふざけですらなかったが、若かりしこの頃はまだ意図的に悪ふざけをするヤンチャな桑田を堪能することができる。
とにかく、シングルセールス的には低迷が続いたサザンにとって起死回生のヒットであったわけで、ライブでもたびたび演奏される曲ではあるが、個人的な楽曲評価でいけばそこまでいい曲でもないと思うのだが、よくここまでヒットしたものである。

(2) 翔(SHOW)~鼓動のプレゼント ★★

作詞・作曲 桑田佳祐
編曲 サザンオールスターズ

ドラムの松田弘がヴォーカルをとった楽曲。作詞作曲は桑田佳祐だが、歌詞の内容は当時妊娠中だった松田の子どもに向けて書かれた歌詞であったようだ。ちなみに松田の子どもはこの曲のタイトル通り「翔」と命名された。
楽曲はミディアムテンポのナンバーで特にあらためて聴きたいと思うような曲ではない。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

チャコの海岸物語 [ サザンオールスターズ ]
価格:788円(税込、送料無料) (2023/12/29時点)



このブログを検索

QooQ