発売日：1983/11/05
チャート最高位：23位（オリコン）
売上枚数：12.3万枚

レビュー 

（１） 東京シャッフル　★★★★★★★

作詞・作曲　桑田佳祐
編曲　サザンオールスターズ
管編曲　八木正生

サザンではよくあるオリジナルアルバム未収録の名曲のひとつ。昭和初期のニオイを感じさせるハイカラで軽快な音楽で、スウィング・ジャズの名盤のようなアレンジは八木正生さんならでは。アレンジも見事だが、それに乗せる歌詞が素晴らしい。トゥラララ、ジンジンジン、チャチャチャ、そして極めつけはサビの「Pi-Pi-Pi...」。桑田のメロディに言葉を乗せるセンスが凝縮されたような曲。

ライブではたまにしか演奏されないが、イントロを聴いただけで胸が弾み心が躍る。最近では2008年の30周年記念ライブ、2019年の「キミは見てくれが～」ツアーで短めのバージョンが演奏されている。

ちなみに、AAAが2007年に出したシングル「唇からロマンチカ」がこの曲のオマージュソングのごとく瓜二つである。

また、1982年の紅白歌合戦で三波春夫のおふざけをしてしまったため、出禁になったイメージもあるが、実は翌83年にこの曲で３回目の紅白出場を果たしている。しかしその後、年越しライブを始めたこともあり、2014年の「ピースとハイライト」「東京VICTORY」で出場するまで30年近く紅白には出場しないこととなる。

（２） Still I Love You

作詞・作曲　大森隆志
編曲　サザンオールスターズ

当時のギタリスト、大森隆志が作詞作曲＆メインヴォーカルを取った曲で、軽いレゲエのノリの曲。桑田だけでなく大森もレゲエ調の曲を好んで作るとは。

特筆すべきものはなく、オリジナルアルバム未収録曲であるがゆえにほとんど聴くことはない。